日本人は古くから、森・川・海の自然を守り育て、その恵みを得る中で、自然と共生し、持続的に暮らす知恵や技を培ってきました。森で木の実やキノコ、山菜、動物をとり、海や川で魚や貝をとる。木を使って暮らしの道具をつくり、炭や薪の燃料にする。草や木の繊維から糸を紡ぎ、布を織る。落ち葉をかいて田畑の肥料にする――。自然の成長量の中で、その恵みを活かしながら、日本人は日々の暮らしをつくってきました。
私たちは、森や海、川と共に生きてきた伝統的な暮らしの中に、これからの持続可能な社会を考えるヒントがあるのではないかと考え、全国の高校生の皆さんに呼びかけて、「聞き書き甲子園」をはじめました。高校生は、造林手、炭焼き職人、木地師、漁師、海女など、自然と関わるさまざまな職種の“名人”を訪ね、一対一で「聞き書き」をします。
「聞き書き」とは、話し手の言葉を録音し、一字一句すべてを書き起こして、文章にまとめる手法です。仕上がった文章からは、話し手の語り口や人柄が浮かび上がります。この「聞き書き」を通して、参加高校生は名人の持つ知恵や技、その生きざまやものの考え方を学び、受けとめます。
「我々の仕事は木と話をせんことには始まりません」
「森を育てるのは子供を育てるのと一緒」
「海に出るときは、お天道様と神様、仏様に手をあわせます」
名人の長い経験から生まれた、ひとつひとつの言葉は、高校生の糧となり、自然と人の暮らしとのつながりを考える、大きなきっかけとなります。
森、海、川の自然、そして世代を超えた人と人とのつながりの大切さを学び、そこから次代を築いていく。「聞き書き甲子園」を通して、高校生の皆さんが、人と自然が共存する持続可能な未来を考え、新たな一歩を踏み出すことを願っています。
【問い合わせ先】
聞き書き甲子園実行委員会事務局
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R-rooms三軒茶屋1-A
NPO法人共存の森ネットワーク
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