開催プログラム

『塩野米松流 聞き書き術』

(第1回 森の“聞き書き甲子園”事前研修-平成14年8月27日 塩野米松先生の講義より)

7 原稿をその人に戻して確認

◆話してもらったことの重さ
 「聞き書きの面白さのひとつは、初めてあった方にいろいろな質問をしてお話を聞けることだ」と初めにお話しました。これはこの職業の特権です。おじいさんおばあさんたちに会って話を聞いてる途中で、「これから先の話は、実は自分の子供にも女房にもしたことがない」といって僕に話してくれる事がたくさんあるのです。そんな話を、しかも年配の方から聞いていると、まるで「遺言」を聞いてるような気にもなります。でも、文章には分量的な制約がありますからその中身のすべてを僕は書くわけにはいきませんし、話した本人にとっても、それをすべて書いて果たしていいだろうか、という問題もあるのです。ですから、『聞き書き』の場合は、必ずでき上がった原稿を本人に読んでいただきます。ご本人に了承をいただいて初めて、その内容を本にし、出版することができるのです。

8 最後に

『聞き書き』の鉄則は、相手の方に精一杯の敬意を表してお話を聞くこと。皆さん初めての作業ですから、精一杯の努力で、頑張ってほしいと思います。

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